マンションを購入すると、住宅ローンの返済以外にも毎月かかり続ける費用があります。それが「管理費」と「修繕積立金」です。この記事では、それぞれの意味・相場・注意点を初めてマンションを検討する方に向けてわかりやすく解説します。購入前にしっかり把握しておくことで、購入後の「こんなはずじゃなかった」を防ぎましょう。
管理費・修繕積立金とは何か?
結論からお伝えすると、管理費と修繕積立金はどちらも「マンションを快適に維持するための費用」ですが、使い道がまったく異なります。
管理費は、マンションの日常的な維持管理に使われるお金です。共用部分の清掃・管理人の人件費・エレベーターや消防設備の保守点検費・共用部の光熱費などが該当します。共用部が充実しているマンションほど、管理費が高くなる傾向があります。
修繕積立金は、将来の大規模修繕工事に備えて毎月少しずつ積み立てるお金です。外壁の塗り替え・屋上防水・エレベーターの交換・給排水管の更新など、数千万円規模になる工事費用をあらかじめ分担して積み立てておく仕組みです。修繕積立金はマンションの所有者全員が管理組合に支払い、管理組合が積み立てています。
どちらも、マンションを売却しない限り毎月払い続けなければならない費用です。住宅ローンの返済額だけで資金計画を立てると、購入後に家計が苦しくなる可能性があるため注意が必要です。
管理費・修繕積立金の相場
国土交通省「令和5年度マンション総合調査」によると、管理費の全国平均は1戸あたり月額約11,503円、修繕積立金の全国平均は1戸あたり月額約13,054円です。合計すると月額約2万4,000円程度が目安となります。
ただし、この金額はあくまで平均値です。マンションの規模・築年数・立地・設備のグレードによって大きく変わります。タワーマンションやコンシェルジュ付きのハイグレード物件では、管理費だけで月3万円を超えることもあります。
注意点:修繕積立金は値上がりする可能性がある
ここが最も重要なポイントです。修繕積立金は、購入時の金額がずっと続くとは限りません。
新築マンションでは、販売しやすくするために修繕積立金を低めに設定しているケースがあります。しかし築年数が経つにつれて修繕費用が増え、管理組合が値上げを決議するケースは珍しくありません。さらに近年は建材や人件費の高騰により、修繕工事そのもののコストが上昇しており、値上がり幅が大きくなる傾向があります。
購入前には、現在の修繕積立金の金額だけでなく、長期修繕計画や積立金の残高も確認しておくことが大切です。積立金が不足しているマンションでは、将来的に一時金の徴収が発生することもあります。
物件を選ぶときに確認すべき3つのポイント
長期修繕計画が作成されているか
適切に管理されているマンションには、10〜30年先を見据えた長期修繕計画が存在します。計画の有無と内容を確認することで、将来の修繕費用の見通しが立てやすくなります。
修繕積立金の残高は十分か
積立金の残高が少ないマンションは、将来の大規模修繕時に資金不足が生じるリスクがあります。管理組合に残高の確認を求めることをおすすめします。
管理費・修繕積立金の値上げ履歴があるか
過去に値上げがあったマンションは、今後も値上がりする可能性を考えておく必要があります。逆に新築から一度も値上げされていないマンションは、将来の大幅な値上げリスクを抱えている可能性があります。
まとめ
管理費と修繕積立金は、マンション購入後に毎月かかり続ける費用です。物件価格や住宅ローンだけに目を向けず、これらのランニングコストも含めたトータルの資金計画を立てることが、マンション購入で後悔しないための第一歩です。
- 管理費:日常の維持管理に使われる費用(全国平均 月額約11,503円)
- 修繕積立金:将来の大規模修繕に備える積立費用(全国平均 月額約13,054円)
- 合計で月額2万円超が目安。築年数とともに値上がりする可能性がある
- 購入前に長期修繕計画・積立残高・値上げ履歴を必ず確認する
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